いのちのきのみ
「あら、なつかしい。かわってないわあ。」
ランゼ
「ふっ。よくそういうこと言えたもんだな。」
ナーコ
「もんだな、もんたな、イヴ・モンタン♫」
ランゼ
「イブでいんじゃね、イブで♫」
ナーコ
「そうねえ…、イブっていえば、アダムとイブだけど、いのちの実より、知恵の実をえらんじゃったのよねえ。
そこから人類の自然ばなれ、ほんとうの真実よりも、自分たち人間のつくりだした考えをえらぶようになっちゃったのかなー。」
ランゼ
「あのなあ、それはそうなんだけどさ。」
ナーコ
「この世界はかわりつづけているもの。
いつまでもむかしのようには、いかないわ。」
ランゼ
「あのたのしかったころを、胸に。
か?」
ナーコ
「そうよ。
みんなわかってるのだから、先にすすみましょ。
ね?」
ランゼ
「ああ、そうだな。」
ナーコ
「時代に、さからいながら、いっしょにもね。」
ランゼ
「元気だして、いこうぜ。」
関連記事