2010年03月01日

ロマンシング劇場 ミリアムとアイシャ編

家庭用RPG ロマンシングサガ ミンストレルソング、いわゆるミンサガの、おたのしみ劇場。みとく館 NAHAの場合。




「ただいまあ……。」

 クリスタルシティの、ホテルの一室に、くたくたになったアイシャが帰って来た。

「やっ! 今日からよろしくっ!」

 アルコールがぬけても、ミリアムはもともと、気さくで、陽気だ。

「こちらこそ、よろしくです。ミリアムさん」

 そう言いながら、会釈をしてあいさつをすると、アイシャは、今日の玄竜戦で使い込んだ大地の剣を、ドアのそばにゴトリと立てかけた。

「大変だったようねえ……、アイシャ。」

 くるりと振り向く、アイシャの目が、ひっくり返ったカマボコの切り口のように、南国少年パプ◯くんになっていた。

「どうお? 出たあ? 水鏡の盾え。」

「……………。」

 アイシャは無言のまま、ヨロヨロと歩き出すと、そのままベッドの上に突っ伏した。

 枕に顔をうずめながら、アイシャがつぶやく。

「明日から、騎士団領に行くんだって、ディアナさん、言ってました。砦跡で、玄竜と、盾ゲットバトル、続けるみたいですう。」

「てことは、出なかったのかい。4個目。」

 無言で、枕とキスをしたまま、頷くアイシャ。

「……明日からは移動日になるねえ…。オイゲンシュタットか……。」

「……どうお? アイシャ? もうこりた?」

 ミリアムが、うっすらと笑みをうかべて、アイシャに聞く。

「うん。あたし、いい子になる。マルディアス一の『よいこ』になって、クロワッ◯ンとか◯ッセとかの、生活情報雑誌の表紙をめざすわ。」

「まあ、モデル業はともかくとしてさあ、問題はやり方だと思うな。」

「やり方?」

 枕から顔を起こして、ミリアムのほうを見るアイシャ。顔にはタテ線が入っており、疲労困ぱいである。

「突撃寝起き取材のほうだよ。」

「ミリアムさん! あたし、もう今日のようなことは、こりごりですっ!やっぱり、『ガレサステップの魔女』とかじゃなくて、健康的で性格は清純派、のイメージでいきたいですもん。」

「まあ、あたいの話も聞きなよ…。あたいはさ、昨日までディアナと同室だったんだよ?」

 アイシャの目が、キラリと輝いた。

「ふふ〜ん。その目は、わかってるようね、アイシャ。」

 まゆをくいっと上にあげて、両目をとじたアイシャは、口をとがらせて、ミリアムに答えた。

「お話しだけ、聞きますけどお、もうホントにいやですからね、一人バトル連続50回の刑は。」

「まあ、聞いておくれよ、アイシャ。
 実はさぁ……。」




気が向けば、つづく。



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